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プロジェクトマネージャ試験に最短合格する人の参考書&対策

プロジェクトマネージャ試験対策
技術者ココ
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はじめまして。管理人の『技術者ココ』です。
国家試験である「情報処理技術者試験」の難関高度区分にも多数合格している、現役のソフトウェアエンジニアです。
プロジェクトマネージャ試験にも合格しています。
保有する6つの情報処理技術試験(ST,PM,SA,SC,AP,FE)の合格証書

プロジェクトマネージャ(PM)は、情報処理技術者試験の高度区分の難関試験です。
準備なしで合格するのは、至難の業。

でも、しっかり準備さえしておけば、一発合格も決して難しいことじゃありません。

本記事では、経験者の立場から、最短合格するための対策方法とポイント、参考書の選び方を解説します。

プロジェクトマネージャ試験について

技術者ココ
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まず、プロジェクトマネージャ試験について簡単に説明します。
詳しいところは、公式のIPAホームページをご覧くださいね。

プロジェクトマネージャはその名前の通り、『プロジェクトマネージャ』の資格です。
システム開発プロジェクトの計画から実行、管理までを主導する人を対象像としています。

この試験に合格していれば、「プロジェクトのマネジメント知識を身に付けている」ことを形として示すことができます。

マネジメント系のスキルは、IT企業内外からの需要が高く、最も評価されやすい資格のひとつです。

今現在、プロジェクトマネージャの役割をこなしている方はもちろん、プロジェクトに参画する立場のSE、プログラマーも積極的に取得しておきたい有意義な資格です。

難易度が高く、合格している人はそう多くないですから、取得すると周りの評価も変わるかもです。
有り体に言えば、昇給、昇進、転職にも有利です。

幹部社員を目指しているなら、是非とも合格しておきましょう。
一般社員のままでいいという人も、合格して一目置かれる立場になっておくと何かと有利ですよ。

プロジェクトマネージャの資格と言えば、他にアメリカのNPO法人PMIが主催する国際資格PMPが有名です。

難易度で言うと、プロジェクトマネージャより簡単で取得しやすいのですが、受験するには規定の実務経験を満たしている必要があり、経歴情報(英語)も必要です。
また、受験費用が高額なのに資格の有効期間が3年であったりと、受験者にとって困る面もあります。

その点、プロジェクトマネージャは誰でも受験できて受験費用も安価。
資格の有効期限もありません。
受験しやすいというのは、受験者にとってはありがたい点です。

技術者ココ
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何かと比べられる機会の多い、プロジェクトマネージャとPMPですが、どちらが優れているというものではありません。
結局のところ、両方もっておくのが最強です。

試験内容

試験は年に1度だけ。
例年、4月の第3日曜日に行われます。

試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つで構成されています。
試験時間は9:30~16:30と1日掛かり。
全部終わるとグッタリするくらいです。

こんな長丁場の試験で採点も大変だろうに、受験費用はたった5,700円。
実はとってもお得で、コスパのよい試験だと思います。

午前Ⅰ

試験時間:50分
選択式(4択):30問

午前Ⅱ

試験時間:40分
選択式(4択):25問

午後Ⅰ

試験時間:90分
記述式:3問中2問解答

午後Ⅱ

試験時間:120分
記述式:2問中1問解答

午前Ⅰに限っては、条件を満たせば免除にできます。

免除条件は、2年以内に次のいずれかの条件をクリアしていること。

  • 応用情報技術者試験、安全確保支援士試験、他の高度試験のいずれかに合格。
  • 安全確保支援士試験、他の高度試験の午前Ⅰで合格点(60点)を取得

免除にできれば、試験勉強する上でも試験を受ける上でも有利ですから、できる限り利用していきたいところです。

但し、試験申込時に申請が必要です。
免除条件を満たしている人は、絶対に忘れないようにしましょうね。

難易度

率直に言って、高難易度です。

合格率は12.5~14.5%程です。

合格率だけで見ると、それ程高難度には見えないかもです。
ただ、受験する人のレベルが高めなんですね。

合格者の平均年齢は30代半ばくらい。
情報処理技術者試験の高度区分ですから、応用情報技術者試験や他の高度区分の合格者達が受験します。
受験するのは、それなりの実力者ばかりということです。

そして、合格率は試験を受けた人だけの数値です。
実は、試験に申込した人のうち30~40%くらいの人は試験を受けていないんですよね。

受験費用も安いし試験は1日かかりですから、合格しそうもないからやっぱ諦めよってなる人も多いんです。
なので、受験するのはちゃんと勉強をした人ばかり。

合格率はそれなりにありますが、やっぱり高難易度なんです。

 

ちなみに、験資格は設定されていないので、学生でも実務経験なしであっても誰でも受けられます。
ただ、プロジェクトマネージャ視点での論述試験もあるので、やっぱり実務をしている人が有利ですね。

とはいえ、プロジェクトマネージャの経験がないと受からないか?というと、そうでもありません。

プロジェクトの一員として携わっていれば、見えるものもあります。
優秀な上司や先輩社員、プロジェクトマネージャの考えや行動を思い出してみてください。
実務経験は不足していても、しっかり考え方は身についてきているはず。
これからプロジェクトマネージャを目指すという人でも、しっかり学習してデファクトスタンダードな知識を学べば、十分に合格が可能です。

逆に、これまで自分流でマネジメントしてきたという人は、思うほど簡単にはいかないかもです。
デファクトスタンダードな知識が問われますので、「日頃から業務でこなしているから大丈夫」という慢心にはご注意を。

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高難度とはいっても、ちゃんと準備さえしておけば大丈夫です。
自分を信じて勉強しましょ。

最短合格のための対策

さて、ここからが、自分の経験に基づく最短合格のためのポイント解説です。

参考書の選び方

参考書の選び方まずは、参考書(教材)を選ぶところからです。

プロジェクトマネージャ試験の場合、実質、参考書の選択肢は次の5つと言っていいと思います。

  1. [翔泳社] 情報処理教科書プロジェクトマネージャ
  2. [iTEC] プロジェクトマネージャ「専門知識+午後問題」の重点対策
  3. [技術評論社] プロジェクトマネージャ合格教本
  4. [TAC] ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ
  5. [秀和システム] ポケットスタディ プロジェクトマネージャ

この他にも、午後Ⅱの論文の書き方に特化したもの、午前問題に特化した参考書はありますが、苦手分野の克服として使うものです。
基本は、この5つの中から1つを選ぶことになります。

一番良い参考書はどれなのか?

では、次は一番良いのはどれかという話。

実は、どれも内容は大きくは違わないです。

どの参考書も『午前Ⅱに必要な知識解説、過去問をピックアップしての解説、論文の書き方と論文執筆例』です。

ちなみに午前Ⅰの内容については、どの参考書にも含まれていません。
午前Ⅰは、高度試験共通で、応用情報の午前問題と同等の足切り試験ですから。

じゃあ、どの参考書を選んでも同じなの?というと、そうでもありません。
解説の仕方というか、まとめ方やレベル感が結構違うんですよね。

どれが一番優れているというものではありません。
どの参考書を選んでも不合格になる人はいますし、合格する人はいます。

でも、だからこそ、自分が読みやすいものを選ぶことが合格への近道になると思います。

私見も入っていますが、それぞれの参考書の特長を簡単に説明します。

[翔泳社] 情報処理教科書プロジェクトマネージャ

情報処理技術者試験と言えば、やっぱこれ。
翔泳社の「情報処理教科書」シリーズです。

午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの対策本です。
解答テクニック、過去問を解説していく形式です。

要所に、手書き風のコメントが入っているが特長です。
一風変わった参考書で、なんとなく個人塾を思い出しました。

好みはあると思いますが、翔泳社の参考書ってなんか読みやすくできているんですよね。

これまで翔泳社のお世話になってきたという人なら、この参考書が良いと思いますね。

[iTEC] プロジェクトマネージャ「専門知識+午後問題」の重点対策

iTECの「重点対策」シリーズです。

午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの対策本です。

IT系の資格の勉強と言えば、iTECは有名。
参考書に留まらず、通信教育や模擬試験なども手掛けています。

そんなiTECですから、解説がわかりやすくできています。

午前Ⅱ試験範囲の知識解説と確認問題、午後の過去問と解説というオーソドックスな内容ですが、淡々とした解説が読みやすいです。

丁寧な解説を望む、オーソドックスな形式の参考書が好きという方へ。

[技術評論社] プロジェクトマネージャ合格教本

技術評論社の「合格教本」シリーズです。
午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの対策本です。

合格教本といえば、ディスクがついているのが特長です。

最近は、ディスクの中身が問題演習ソフトになっているみたいですね。
こういうのが好きという人は、勉強が捗って良いかもしれません。

構成は、[iTEC] プロジェクトマネージャ「専門知識+午後問題」の重点対策に近いです。
ただ、こちらの方が問題集感があるように思います。

あくまで私見ですが、合格教本シリーズは内容は良いのですが、レイアウトとか色使いが苦手だったりします。
何故か読みにくく感じるんですよね。

単に好みの問題かもしれませんが、自分に合うか、買う前に一度目を通してみることをおすすめします。

[TAC] ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ

資格の学校TACの「ALL IN ONE パーフェクトマスター」シリーズです。
午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの対策本です。

ひと昔前は見たことがなかった気がします。
結構新しいシリーズなんですかね。

午前Ⅱ試験範囲の知識解説セクションと演習問題のセクションに分かれた、皆がイメージする明瞭さがある参考書です。

懇切丁寧な解説がされていてTACらしさが出ています。
ひねりはないですが、それだけに使いやすい。
細かい解説が入っていて対策講座のような雰囲気。

応用情報技術者試験を飛ばして受ける人、実務未経験者や学生に向いていると思います。

[秀和システム] ポケットスタディ プロジェクトマネージャ

秀和システムの「ポケットスタディ」シリーズです。
午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの対策本です。

説明を読んでその設問に答えるという形式になっており、短時間で区切る勉強がしやすくできています。

コンパクトサイズで持ち運びもしやすいので、通勤時間は休憩時間等のちょっとした隙間時間に勉強する使い方が向いています。

サイズはコンパクトですが、内容はぎゅっと詰まっています。
特に、午後Ⅰ試験の解答パターンとして、過去問とその答えの考え方のポイントがまとまっている点が秀逸です。

プロジェクトマネージャの経験がない人や、午後Ⅰが苦手で不合格が続いている人にもおすすめです。

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自分が選んで一発合格できたからというのもありますが、一番のお薦めは[秀和システム] ポケットスタディ プロジェクトマネージャですね。
次点で、[翔泳社] 情報処理教科書プロジェクトマネージャです。

どれを選んでも合格できますが、大切なのは『最後まで信じること』です。
一度決めた参考書から浮気せず、最後まで全部やり切りましょう。

最近は、電子書籍で購入する人も増えてきていますが、勉強はやっぱり書籍の方がしやすいという人も多いです。

そんな場合に、選び方のポイントとなってくるのが書籍サイズですよね。
通勤・通学途中に勉強するなら小さいに越したことありません。

紹介した5つの参考書の大きさと厚みをまとめましたので、参考にしてください。

  • 大きさは、ポケットスタディだけが小さくコンパクトにできています。
    その他は参考書サイズです。
  • 厚みは、合格教本 > 情報処理教科書 > ポケットスタディ > TAC ≒ iTEC です。一番でっかいのは合格教本です。
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持ち運びするなら、ポケットスタディが便利ですね。

午前Ⅰの対策

午前Ⅰ午前Ⅰは、応用情報技術者試験の午前問題、他の高度区分の午前Ⅰと同様の出題範囲です。

過去、他の区分の試験に合格していれば決して難しい問題ではありませんし、条件を満たせば免除にできます。
要は、足切りのための試験ですね。
合否を分ける午後Ⅰ、午後Ⅱの問題に集中力を残しておくためにも、できる限り免除にして臨みたいところです。

免除にできないし、問題が全然解けないという人は、午前用の参考書で勉強しましょう。
これはもう、出題範囲の内容を覚えて過去問を解き続けるしかありません。

午前Ⅱの対策

午前Ⅱ午前Ⅱは、プロジェクトマネージャ試験用の問題になります。
午前Ⅰ試験を突破できる実力があれば、覚えることはそんなに多くありません。

参考書に載っている出題分野の必要知識を覚えて、問題演習を行いましょう。

そして、公開されている過去問題を直近4回分くらいを解く。
わからなかった問題や用語は、インターネットで詳細を調べて覚える。

これで過去問の直近4回分を正解できるようにしておけば、まず落ちることはないと思います。

過去問題からの再出題もそこそこありますし、所詮4択問題です。
60%正解すれば合格点ですから、気楽にいきましょう。

午後Ⅰの対策

午後Ⅰ午後Ⅰは、大設問3つの内2つを選択して回答することになります。

知らないと答えられない知識問題は少なく、経験から解答できる問題が殆どです。
なんとなく解答候補が思いつけるものが多いと思います。
そういう意味では少し楽に思うかもしれません。

ただ、だからと言って簡単という訳でもないんですよね。
思いついた解答候補から出題者の意図に沿う解答を選んで、制限字数で表現することは意外に難しいです。

次の4つが重要ポイントです。

  1. 試験時間内で全問解答すること
  2. 自分が解きやすい出題テーマの問題を選択すること
  3. プロジェクトマネージャ視点での解答であること
  4. デファクトスタンダードな考え方の解答であること

まず、大前提は時間内に解答欄を埋めること。
以外にこれ難しいんです。
試験時間はかなり短いです。
迷って長考してしまうと全問終わらないなんてことも。

参考書に掲載されている問題は一通り解いておきましょう。
この時、試験時間と同じ時間(大設問1つで40分くらいを目安)を設定して解くことが大切です。
これで全部の問題を解き終わる頃には、コツを掴んで素早く解けるようになっているはずです。

参考書の問題を全部解くことで、自分にはどの出題テーマの問題が解きやすいかも把握できたはずです。
ここまでくれば、さらっと問題文を見るだけで、直観で自分が得意な問題を選べるようになっていると思いますよ。

そして、最も重要なのが、過去問を通して「このシーンでは、こういう考え方をする」という決まり事を覚えておくことです。

自分や会社内ではこれまでこうしてきたというローカルな考え方の解答は、残念ながら間違いになってしまうことも多いです。

自分の考えに固執せず、過去問や参考書にあるデファクトスタンダードな解答をするよう心掛けるのが合格への近道です。

午後Ⅱの対策

午後Ⅱ論文を書くという試験です。
一見敷居が高そうに思えますが、そんなに難しいものでもありません。

そもそも文章を書くのが苦手という人は、苦労するかもしれません。
でも、日頃から報告書なり仕様書なりを書いている人ならば、しっかり準備しておけば大丈夫です。

言っても時間制限がある試験です。
高度な内容でなくても、プロジェクトマネージャ視点で問題文に沿った論文になっていれば十分合格圏内でしょう。

論文の書き方は、参考書にそのまま従えばOKです。
郷に入っては郷に従えです。
参考書を信じて書いてある通りに学習するのが、合格への近道です。

経験上、一番の問題は『要求される執筆量に対して試験時間が短すぎる』ことだと思います。

どのくらい短いかというと、私の場合、試験時間中ずっと止まらずに書き続けて、やっと指定文字数に達するくらいです。
文字を書くスピードには個人差がありますから、あくまで参考ですが。

こんな感じなので、時間内に論文を完成させる準備をしておくことが重要になります。

具体的には、次の2つをやっておくべきです。

  1. 論述対象の概要を用意しておく
  2. 手を鍛える

論述対象の概要を用意しておく

論述対象のプロジェクトの概要を2パターンくらい用意しておきましょう。
考えずにスラスラと書けるくらいでないとダメです。

これを基本形として覚えてさえおけば、実際の試験で問題に合わせてアレンジすることもできます。

できれば、これまで経験した業務である方が望ましいです。
経験したプロジェクトに少し色を付けておくというのでも良いと思います。
細部を知っているとアレンジしやすいですし、論述に説得力が出ますからね。

でも、そんな経験を持ち合わせていないという方は、論述しやすいネタを参考書の論文例等から拝借しちゃいましょう。

手を鍛える

2時間文字を書き続けるのは、かなり大変です。
学生の頃ならいざしらず、キーボード入力に慣れた我々には耐えられない苦しみです。

事前に参考書の論文執筆例を、そのまま丸写ししてみてください。
もし余裕で制限時間に写し終わるなら準備は何もいりません。

時間内に終わらない、ペンを持てなくなる程にキツイと感じた人は、試験本番までに何度か繰り返して手を鍛えておきましょう。

疲れにくいシャープペンを使うというのも良い方法だと思います。

最後に

お辞儀経験者の立場から、最短合格するための対策方法とポイント、参考書の選び方を説明してきました。

あとは、参考書を信じて書いてある通りに全部やれば、自ずと結果は付いてきます。
体調も万全に試験に臨んでください。

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この記事をご覧になった皆さんが、どうか合格できますように。